当時のDNA鑑定

菅家さんの再審

元検察官が謝罪を拒否したそうだけど…


どうなんだろね、
当時、DNA鑑定で99.X %確実とか同一の人は数万人に一人とか言われた後に、正しい判定ができるもんだろうか?


菅家さんの気持ちはともかく、マスコミが(世間の)非難(を誘導する)するのは、相手を間違えているんじゃないかという気がする。


多分、そのくらいの時代だったと思うけど、犯罪捜査で使われるDNA鑑定が、電気泳動法を元にしてるというのを聞いて驚いたというか、ちょっと疑問に感じた事を記憶してる。

確かPCR法で増殖させたDNAを制限酵素を使って特定配列を切断することでバラバラにして、
寒天ゲルに垂らしたあと、両端から電圧勾配をかけて切断されたDNA断片が分子量に比例した距離を移動してできる縞模様のパターンを比較してたんじゃなかったっけ。*1

当時はゲノムの多様性の程度すら未知だったわけで。
それが、弁護側が不十分と主張したサンプル量でどの程度の有効性があったのか?*2


でも、門外漢のおいらには、「99.X %確実」とか「同一と判定される確率は数万分の一」とか報道されれば、はあ、そんなもんですかと納得してた気がする。


これって、検察官も裁判官も同じだよね。






正しい評価ができなかった鑑定過程をこそ審理の対象にすべきじゃないのかな。
例えば、菅谷さんが鑑定人を相手取って賠償訴訟を起こすとかすると、ややこしい利害関係*3がありそうだけど。
こういうときこそジャーナリストの出番であるべきだよね。

*1:例えばこれとか

*2:あと、コンタミの可能性とかどう評価したんだろ? 今の裁判で鑑定手続きの科学的妥当性ってまともに評価できるのかね?

*3:司法は司法を裁けるのかという疑問とか、鑑定制度の維持にまつわる裁判制度の安定性の毀損の可能性とか