放射脳

釜石の鉄鉱山の地下深くからの湧き水を利用した化粧水が無印良品から出ている事を今日知った。
そしてぐぐってみると幾つもあったのは放射能汚染を心配したり無印良品を非難したりするページの存在
彼らは、そんなに心配しているのに、放射能汚染の分布について調べることはしないのだろうか?


岩手県南部、過去に伊達領だったあたりは震災翌日くらいの風向きの関係(福島から北上して宮城あたりで太平洋に抜ける)でいくらかの放射性ヨウ素の汚染があったのは確か。
釜石は微妙な位置。汚染がなかったとは言い切れないが不検出。
そんな程度。
それより、2号機の サプレッションチェンバが破断したあの日の気圧配置。
浪江町飯舘村に向かって北西に進んだ高濃度汚染は中通りを下って北関東から千葉北部、そして神奈川〜静岡まで放射性ヨウ素セシウムを撒き散らした。
それは岩手県南部の汚染より深刻だった。少なくとも日本の法律で汚染土壌や焼却灰を廃棄できない程度には。


群馬県のある街を訪れた際に、私が岩手県沿岸部の出身であることを知ったタクシーの運転手が誇らしげに岩手県北部の瓦礫の処分をその自治体が引き受けたことを語ってくれた。放射能汚染の危険をも顧みず。
でも
本当は
岩手県北部にはおそらく福島第一の放射能汚染はない。
群馬には比較的深刻な汚染が存在する。
これを指摘したのは間違いだったろうか――


運転手は沈黙し、料金支払いまで会話が途切れた…