おいらの素朴な理解

荻上 いや、いまのYさんの質問って「何か実態がないと、お金って刷れないんじゃないの」みたいなことですよね?

―― そうです、そうです。刷る裏付けは、例えば国債、あるいは増税で、ってこと? という話で。

荻上 ふむ。「何でタダでお金を刷れるの?」と。お答えとしては、「刷れるからしょうがないじゃん」になります(笑)。要は、それを信頼を失わない範囲でコントロールするのが中央銀行の仕事なんですよ、と。

―― そういう権利があるからOKだと。うわー、そういうことなんですか? 正直、それって理屈としては知っていても、そんなことしていいの、気持ちワルイ、というか、心理的な抵抗感がすごくあるんですけど。

08 うちの妻は「元手ナシにお札を刷る」に納得できません:日経ビジネスオンライン

この素朴な理解の問題は「元手」が何を指すかということだよね。
「元手」が「お金」だったら、いったいどこから持ってくるんだという話。
輸出で儲けて海外から?

日本の高度経済成長期はWikipediaによると1955年から1973年の18年間だそうだけど、この間の貿易収支は(経常収支はさらに)上のグラフのようにほぼ出入りトントンなんだよね。
だから、高度経済成長期(5年毎に経済規模が2倍になったとか)に増えたお金は外国から来たものじゃない。


お金は「価値交換手段」なんだから、交換する対象であるところのものを生産技術の向上とかで作り出す速度や量が向上していけば、それにみあうだけのお金が増えるって事だよね。
ていうか増えなきゃいけない。
増えないとデフレだ。