地方分権の本当の利点

この市長(当選当時は史上最年少)、元は民主党の県議やってたんだけど、いきなり市長選に出て党の怒りをかい、先の選挙では自民の応援するというグダグダぶり。
民主党も、国益よりも「刃向かう奴には嫌がらせ」と、なかなか美しい世界だ。

ていうか、田舎の政治なんて、こんなもんなんよね。

嗟呼、地方分権(笑)

牛肉の町も - コリアニメやつあたり

既に一回書いてるんだけど。
多分、政治的にincorrectすぎて誰も言わないような気がするからまた書いてみる。


地方分権の利点は多様性の担保。


「地域の実情や住民の多様なニーズをきめ細かく把握」とかいう利点も当然あるだろうけど、ここで書きたい事はそういう事ではない。


地方分権を進めた場合、
ダメな連中が頭を張ればその地域はダメになる。
そうでない場合は延びる地域になるだろう。


一方、中央集権的体制では日本の頭がダメなら日本全体がダメになる。
だけど、すべての国民が海外脱出というオプションを行使できるわけではない。


ならば、すべての卵をひとつのザルに入れるのではなく、分散させた方がよい。


それが地方分権の隠された、しかし最大の利点だと思う。


要するに多様性。
(前に書いた事の繰り返しだけど)これは有性生殖をおこなう生物種の生き残り戦略と同じだね。


ダメな地域が出るのが問題?
日本全体がダメになるほうがはるかに問題だ。ダメになるのもうまく行くのも地方自治体の手腕次第。


うまく自治体が経営できる手法があれば他の自治体がマネをするだろう。
政策決定に関与する層のダメさ加減でその地域がにっちもさっちも行かないようなら引っ越せばいい。土地に根ざして生きていれば引越しするのも職を見つけるのも困難だろうが。それでも同じ日本だ。海外に出るよりはるかに敷居は低いだろう。


規模の利点を損なう?
大国とは比べ物にならないけど、日本は人口的にも経済的にも欧州の中小国がいくつも束になったくらいの大きさがある。
もちろん分権の利点と統合政府の利点にはどこかにバランスする場所があるだろう。
例えば、共通通貨は手放すべきではないと思う。だけど、ひょっとしたら藩札は認めるべきかもね。日銀がもう制度的に硬直的にならざるをえないとかなら(笑)

 そんな人たちは今回の報道後も「頑張ってください」「私たちは分かっていますよ」と声をかけて下さり、たくさんの励ましのメールをいただきました。

 こういう人たちに支えられて、また、その人たちを支えたいという思いで、何とか夕張に踏みとどまっていられるのです。

 夕張での高齢化社会への取り組みは、他の地域にとっても良いモデルになると思います。

 「優等生」である長野のようなモデルは、多くの地域で真似できないかもしれません。しかし、「劣等性」の夕張で実現できたモデルは、必ず他の地域でも実現可能だと思います。

 その意味では、夕張市の一番良かったことは、破綻したことなのかもしれません。

なぜ私は救急患者の受け入れを拒否したのか 北海道・夕張の村上医師が救急対応の報道に反論 JBpress(日本ビジネスプレス)