日銀=陸軍説
まあ、リフレが良いのか悪いのか私などには判断つかないのでございますが*1。
"Economics Lovers Live"のエントリ「民主党が政権とると景気悪化」は、以下の言葉で結ばれていた。
なお安達さんの論説には昭和恐慌期に引き締め政策を実行した民政党と、いまの民主党の政策の類似性が指摘されていて非常に興味深いので読まれたい。
これ読んで思い出したのが、昨年の日銀総裁人事を巡る与野党の攻防。
「日銀の独立」を盾に財務官僚系の総裁を阻んだ民主党。
これって「統帥権の独立」がメジャー・イシューになったきっかけらしい戦前の海軍軍縮会議批准を巡る与野党の攻防に似てね?
…と、あん時思ったんだよね。
1930年(昭和5年)4月下旬に始まった帝国議会において、ロンドン海軍軍縮条約締結に対し、軍令部が要求していた、補助艦の対米比7割に満たないとして条約締結拒否を言ったにもかかわらず、この条約を結んだことを理由に、野党の政友会総裁の犬養毅と鳩山一郎が衆議院で、「軍令部の反対意見を無視した条約調印は統帥権の干犯である」と政府を攻撃、続いて枢密院議長倉富勇三郎もこれに同調する動きを見せた。
ま、政党ってのは野党でいる間は政権与党の足引っ張るためなら何でもやっちゃいがちなもんなんでしょうなぁ。
日銀の金融政策は昔からバーナンキとかクルーグマンとかの批判の対象だったらしいけど、その官僚的な「無謬性」とか独善によって泥沼の戦争を引き寄せた陸軍にイメージがダブったりして*2。
そう思ってから"本石町日記"の以下のエントリを読むと割と味わい深かったりして(笑)
「さようなら、『三〇兆円高地』=あの攻防は一体何だったのか」