最近プライムタイムに意外なスポンサーがついてたり

「ニセモノの良心」という放送関係者らしき人のブログに「広告料安くなってんだからさ、新規需要掘り起こせよ」というT/Oなエントリが上がっていた。

年金不安あおりまくり報道で家計部門が過剰に防衛的になるのを幇助して、こないだTVでクルーグマンが言っていた「節約パラドックス」をがんばって後押ししてたマスコミは自分で自分の首を占めてた面が多々あるわけだけれども。
インフルエンザで楽観報道する前に、政府の政策に楽観報道した方が良いんではないのかしらん?広告収入増やすために。
もちろん嘘つけとは言わないし、正確な報道を心がけて欲しいんだけど。
ニュアンスってあるでしょ。
結局、そのほうが日本人の幸福安寧に貢献する気がするし、視聴率もアップする予感。
今、人々は良いニュースを欲してると思うよ。

東京新聞の今日の一面コラムで紹介してた:

<楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ>。米国の実践心理学者ウィリアム・ジェームスが提唱した有名な説…

詳細は書かないけど認知科学的にも脳生理学的にも(多分行動経済学的にも)これってかなり真実だと思うんだよね。良いニュースが日本人の自信を回復させ、需要を喚起して、不況から脱出する需給ギャップの解消になると。


該エントリのコメント欄で:

(新規需要)掘り起こされているのでは? パチンコとかサラ金とか:-)

と書いてた人がいたけど*1、この2産業もまた不況なんだよね。
パチンコは規制の緩和がもたらした不況、サラ金は規制強化がもたらした不況というところが興味深いわけですけど。
パチンコは射幸心を煽る限りなく博打に近い製品ほど売れるので、メーカーには常に博打志向バイアスがある。そうしないと同業他社に負けてしまうので「良心的」「健全娯楽」機種を志向する事は出来ない*2
そこに規制緩和がきたので、ただでさえ博打になっていたパチンコがさらに博打化に傾斜して客が離れてしまったという構図。
サラ金は街金報道をうけてグレーゾーン金利が廃止され、高金利を禁止されたため貸せる人間が減ってしまったと。*3
なお、サラ金は高金利をまじめに返す人から貸し倒れ損失を回収してたのが、それが出来なくなったので、もはや高金利をまじめに返す人にも貸せなくなってる、とか、高金利で借りなければいけない人は借りるべきではない、とか、サラ金規制で闇金がのさばってる、とか、セーフティネットはどうなってるんだ、とかとか、という議論については、今のところ意見をさしはさむほどの見識を持ち合わせておりません。

*1:おいらも、ついそれに反応してコメントしたけど

*2:ここでも "問題は企業行動にはない"(科学信仰)。競争原理が働く限り与えられた環境に対する 最適戦略(科学信仰)なのだから

*3:それでタネ銭足りなくなってパチンコの売り上げが下がったという話もあったね