ハイパーインフレと国債

なんか、勝間和代さんのブログでのプレゼン報告以来、リフレ政策が盛り上がってますね。
すごい画期というか。ついこないだまでとはえらい違い。

で、id:koiti_yanoさんのブログまで*1コメント爆発してて驚いた。

で、本文のところで

ハイパーインフレになるには少なくとも二つの条件が必要です。(1)中央銀行が紙幣を過剰に発行している、(2)国の経済や産業が壊滅的な打撃を受けている、の二つです。

たとえば、最近のジンバブエでは、(1)紙幣(お金)が過剰に発行された、(2)独裁者ムガベ大統領がかつての支配層であった白人を強制的に追い出した結果、国の産業が壊滅的な打撃を受けている、という二つの条件が重なったからハイパーインフレが起こったので、日本ではこのようなことは起こりません。

ちなみに歴史的に見てハイパーインフレが起こったのは、第1次大戦後のドイツ(第1次大戦敗戦で国の産業が崩壊)、第2次大戦後のハンガリー(大戦で枢軸国側につき敗北)、アルゼンチン(長年にわたり軍事政権が支配)などと(2)の条件を満たしています。

日本でも第2次大戦直後にハイパーインフレが発生していますが、これも第2次大戦で国の経済や産業が崩壊していたためで、(2)の条件を満たしています。

と、あるんだけど、敗戦後の日本も(1)の条件を満足してるんじゃないかなと思った。

敗戦後アメリカの援助があったのは結構知られてるけど、「終戦処理費」という名前の出費を強いられた(占領軍に吸い上げられていた)のはわりと知られてないんじゃないかな?

第019回国会 本会議 第24号
昭和二十九年三月二十九日
東隆君


今は昔となりましたが、昭和二十二年の二月頃と存じます。
衆議院予算委員室で、当時の衆議院議員は全体会議を持ちました。
勿論秘密会議であります。
昭和二十二年度の予算について全員の了解を得ようとする時の大蔵大臣石橋湛山君、今は亡き安本長官膳桂之助君はこもごも立つて、「終戦処理費さえなければ日本の予算は健全である、若し日本にインフレの惨害を及ぼすものがありとするならば、この終戦処理費である。
これがあるために……」とぼろぼろと涙を流して訴えられたことを私はこの耳で聞き、この目で見ておるのであります。


ガリオア・エロア基金による援助が20億ドル弱に対して、終戦処理費が50億ドル弱。
この支払い、敗戦直後は日銀が肩代わりしていたというし、GDPが半分になってた敗戦ニッポンにはずいぶんな政府支出じゃなかったのかなぁ?
と、なんとなく思った。
よく知らんけど。*2

*1:普段はコメントする人がそこそこ居る程度なのに。失礼。いや、格が違う以前つか、読んでる人いるの?みたいな日記書いてる奴が書く感想じゃないすね orz(大陳謝)

*2:国会議事録を「終戦処理費」でググるといろいろ興味深いですな。キーワードとしてさらに「輸出補助金」を加えるのも興味深い