日銀の統帥権干犯問題と時代の空気

日銀総裁人事に民主・西岡氏、反省の弁

民主党西岡武夫参院議院運営委員長は17日の記者会見で、同党が昨年、日銀総裁武藤敏郎・元財務次官を起用する国会同意人事案に反対したことについて反省の弁を口にした。

 西岡氏は、「純粋に武藤さんがいい、悪いという前に、政治状況があった」と述べ、当時の自公政権と対決するのが主眼であったと説明した。そのうえで「(財政運営と金融行政を分ける)『財金分離』を理由に武藤さんがはねられたのは、今でもおかしいと思っている」と語った。

以前、「日銀=陸軍説」で書いたころには検索してもひっからなかったけど、最近は戦前の統帥権問題と日銀独立問題の類似性を指摘するブログとかがちらほら見えてきたね。

あの時党利党略から軍に対する政府の指導力を削ぐようなまねをした人の孫が、今現在、日本の総理ってのも皮肉なものだね。


1930年代、当時の二大政党のやらかす様々を面白おかしく攻撃したマスゴミの影響とかで人々が幻滅して「潔い青年将校」なんかに傾斜して行った過去ってもっと取り上げられてよい気がする。


おいらはマスコミが騒ぐ「いつか来た道」からは、絶対「来ない」と思ってたんだけど。
だって、皆が注視してる方向からは危機は忍び寄って来ないじゃん。背後からひっそり忍び寄って来るものでしょ。
近頃じゃ「いつか来た道」と騒ぎ立てるマスコミは「左派」という事になってきてるみたいだし、
最近、どっちが「背後」か良くわからなくなってきた…。


そのうち目元涼しく高潔な若手日銀マン達とかがクーデター起こしたりして(笑)


いやま、それはありえないだろうけど、多分、今の日本には「強力な指導者」でも「高潔な反逆者」でも大衆がなだれをうって傾斜しそうな不安な空気が徐々によどんで積もり続けてきている気がする。
不安と不満が鬱積したダムが危険水位に近づきつつあるというか……。
小泉劇場」でも「政権交代」でも解消されないなら、次は…





なんだろう?



2010.07.27追記
経済コラムマガジンでもろに論じられてるのをみつけた。統帥権との類似の指摘としては最初期? 鳩山一郎についても言及。2000年当時も鳩山由紀夫民主党の党首だったんだね。