パンデミック慣れ

ちょっと心配なのは、今の「過剰反応」が本当に過剰反応として人々に認識されてしまう事かな。

いずれ秋以降に流行すれば「弱毒性」とはいえど毎年の季節性インフルエンザに何万人かの死者を上乗せする恐れがあるわけで、死者数だけを比較すれば狂牛病(科学信仰)」なんかよりはずいぶん脅威になるわけだけれども。(今後、毒性が強い変異株が流行しない限り)所詮はインフルエンザなわけで、生活実感としては「騒ぎすぎ」という見解に皆が納得してしまうかも。*1

今回の一連の反応は最近用意されてきた鳥インフルエンザへの防疫体制の発動だと思うし、今回の経験を教訓により洗練されれば良いと思ってるんだけど。

初動をどうすり抜けて広がったのか?*2
神戸での感染経路追跡で何が問題になったか?
また、今後(不可避的に*3)感染が広がっていく中で各学校や職場での対応の違いが、どう感染速度に影響したのか?
公共機関や病院が感染経路にならないために何が有効なのか?
経験が蓄積されると良いですね。

*1:経済他への影響を心配して鳥インフルエンザ想定の行動計画から緩める話が出始めてるけど、たとえ弱毒性とはいえ病院の許容量を越えるような流行は避けられるだけの対策をすべきと思う

*2:とか言って、現実問題として流行は不可避なんですけどね。行動計画もそれを前提に立てられてるはず。流行速度の低減が主眼。遅らせられれば遅らせられるほど被害が小さくなるという方向で

*3:どうせマスコミは「封じ込めの失敗」とか、ピンとがずれた事を言い出すのでしょうけど。地震早期警報システムが直下型地震にはそれほど有効でないのは、はじめっから判ってたのに、案の定(笑)批判報道してたからなぁ