生物

幼児は統計的に思考する

幼児期の記憶は残らない。 だから、我々は幼児の行動を観察する事によってしか、幼児の能力を推察できない。 日経サイエンスに面白い研究が紹介されていた。 赤ちゃんや幼い子どもは理不尽で自分本位,分別のない未完の大人だと考えている人は多いだろう。か…

外人の顔―その3

“外人の顔 特徴”とかでぐぐってくるひとがわりといるんで書いてみる。 日本人に対する日本人から見た白人の特徴、 黒人に対する黒人から見た白人の特徴、 はそれぞれ異なる。 逆も然り。 だから、日本人と白人の混血は、日本人からは白人っぽく見え、白人か…

とてつもなく運が良い男はオシャベリだった

上のエントリで書いたGenographicサイトの自分の結果を見に行ってみた。 …良く覚えていないけど2006年当時よりだいぶ記述が変わってる気もする。で、その中で面白いと思ったのがこれ。 冒頭部分だから、誰の分析結果でもあまり変わらないのではないかと思う。…

なぜ人は死すべき運命なのか

多細胞生物には何故死すべき運命が定められてるのか?*1生物個体をドーキンス的に「遺伝子の乗り物」と考え、子孫を残した遺伝子を適応的な遺伝子と考えれば、個体の生殖期間(≒寿命)が長ければ長いほど同じ遺伝子を増殖できるチャンスが増えるわけだから、…

Genetic Algorithm

オオコノハムシっていう東南アジアに棲んでる虫の形態ってのはすごい葉っぱそっくりなのね。 葉脈の形や枯れた部分まで葉っぱそっくり。 高次元の適応度地形には、局所ピーク(丘)より鞍部(峠)の方が圧倒的に多いのではないかと思う。 いわゆる「次元の呪…

マルサスはぬるい件

前エントリで言及したマルサスの『人口論』について: 歴史的に見ると、中国の人口は、常に世界最大級の規模を維持し、周辺世界との人口の流出・流入の比率が少なく、また人口増加と人口崩壊が周期的におとずれたという特徴があるそうな。 前漢末期(紀元前…

生態学的地位と経済学的地位

極相林と言うものがある。 例えば火山噴火で火山灰や溶岩で土壌が失われた地域には、最初地衣類などの貧弱な土壌でも生きられる種が入り込んでくる。やがて土壌が回復し草原となり、明るい土地でよく生育する陽樹が育つ。そして暗い森林で育ちうる高木が優先…

地球にやさしい

結構遅くまで残業して、帰り際、振り返ればオフィス・ビルの窓の半分は明かりが煌々とついている。 ああ、がんばってる人が多いなあとは思ってみても、居残っている人員は昼間の半分よりははるかに少ないだろう。恐竜が滅びた有名な白亜紀末の大量絶滅では全…