幼児は統計的に思考する

幼児期の記憶は残らない。 だから、我々は幼児の行動を観察する事によってしか、幼児の能力を推察できない。 日経サイエンスに面白い研究が紹介されていた。 赤ちゃんや幼い子どもは理不尽で自分本位,分別のない未完の大人だと考えている人は多いだろう。か…

外人の顔―その3

“外人の顔 特徴”とかでぐぐってくるひとがわりといるんで書いてみる。 日本人に対する日本人から見た白人の特徴、 黒人に対する黒人から見た白人の特徴、 はそれぞれ異なる。 逆も然り。 だから、日本人と白人の混血は、日本人からは白人っぽく見え、白人か…

なぜ美人は少ないのか

これも以前、某翻訳掲示板であげたネタなんだけど。 Dienekes' Anthropology Blog: Chinese, Korean, Japanese「平均顔」は美しく感じるという事実があるよね。 うん。事実と言って良いと思う。上の画像は中国人・韓国人・日本人の平均顔らしいんだけど、お…

言語は発明されたものか?

上のエントリで「高度な言語の発明により?」と書いたけど、言語は発明されるものだろうか? 音声コミュニケーションは人類以外の種でも珍しい手段ではないし、言語はこういった音声コミュニケーションから次第に 発達していったと考えるのが自然だと思う。 …

血液型性格判断

この日記の、実質的に最初のエントリで、「血液型性格判断は自分の周辺では、当たってる体験が多い気がする。これは血液型性格判断を受け入れる人々がそれに影響されてるせいではないか」という意味の事を書いた。 ただし、確証バイアスというかサブタイプ化…

単なる思い付きを発展させてみる

原始の人々は皆(アイヌ語やネイティブ・アメリカンのような)抱合語の類を話していた。 ただし、長い年月を経て、異民族同士は話が通じない。で、その異民族が出会って言語がクレオール化する事で、一段階文法がばらけて(単純化されて)屈折語や膠着語にな…

外人の顔、その2

『ウィンドトーカーズ』という映画があった。(2002年)そこに出てくるナバホ族の青年の顔つきが、あんまりネイティブ・アメリカンっぽくないんだよね。 まあ、ネイティブ・アメリカンは多かれ少なかれ混血してるんでおかしいって事はないのだけれど。 ただ…

『美』の本質的な説明不能性と、脳の認識機構

唐招提寺特集が読みたくて久しぶりに買った芸術新潮の12月号だけれど、ヴァンクリーフ・アーペルのニュース記事に載っていた『ブッダのクリップ』を見て思った事。 唐招提寺の三尊の圧倒的な美しさに比べて、この小品に感じる稚拙さはなんなんだろうという事…

なぜ外人は同じ顔に見えるのか

『固有顔(eigen-face)』というものがある。コンピュータで顔画像を処理し、個人を同定しようとする技法のひとつ。 本質的には「平均顔モデル」からの乖離を測定する技術だと理解している。 任意の画像から顔が映っている部分を切り出し*1、拡大縮小して、例…

理系と文系?

以下は、おいらの巡回ブログのひとつ「wrong, rogue and log」のエントリからの抜粋 (略) それを文科系に見せたところ、何を書いているかワケがわからないと言われる。しかし、こちらはこんなにロジックが明らかなのにどうしてそれが理解できないのかがワ…

誰でも写実的な絵を描くことができるということ

はてぶ経由で2chのまとめサイト「どんなにへたくそでも一日後には絵が上手くなる方法」を読んで刺激を受けたので書いてみる。おいらが絵に目覚めたのは小学校4年の時。 担任の先生が多分美術教育に造詣の深い先生だったみたいで*1、図工の時間にクロッキー…

脳のわりと根源的機能。

本を読みながら長風呂していて、ふと思った。 私は、今、文字を追う事をほとんど意識せずに本の内容を読んでいるなぁと。 我に返ってみれば、紙の上に無数に並んだ大量の符号。 ゲシュタルト崩壊? いやいや、そういう事を考えていたわけではない。 人間は生…