科学

幼児は統計的に思考する

幼児期の記憶は残らない。 だから、我々は幼児の行動を観察する事によってしか、幼児の能力を推察できない。 日経サイエンスに面白い研究が紹介されていた。 赤ちゃんや幼い子どもは理不尽で自分本位,分別のない未完の大人だと考えている人は多いだろう。か…

なぜ美人は少ないのか

これも以前、某翻訳掲示板であげたネタなんだけど。 Dienekes' Anthropology Blog: Chinese, Korean, Japanese「平均顔」は美しく感じるという事実があるよね。 うん。事実と言って良いと思う。上の画像は中国人・韓国人・日本人の平均顔らしいんだけど、お…

血液型性格判断

この日記の、実質的に最初のエントリで、「血液型性格判断は自分の周辺では、当たってる体験が多い気がする。これは血液型性格判断を受け入れる人々がそれに影響されてるせいではないか」という意味の事を書いた。 ただし、確証バイアスというかサブタイプ化…

外人の顔、その2

『ウィンドトーカーズ』という映画があった。(2002年)そこに出てくるナバホ族の青年の顔つきが、あんまりネイティブ・アメリカンっぽくないんだよね。 まあ、ネイティブ・アメリカンは多かれ少なかれ混血してるんでおかしいって事はないのだけれど。 ただ…

経済学は科学か?

以下が、わりと興味深いエントリで、考えさせられた。 このような論説が行われており、しかもこれが、経済学徒に抵抗なく受け入れられる論説であるなら*1経済学は未だ科学足りえてないのではないのだろうか?http://d.hatena.ne.jp/kuma_asset/20091111/1257…

Genetic Algorithm

オオコノハムシっていう東南アジアに棲んでる虫の形態ってのはすごい葉っぱそっくりなのね。 葉脈の形や枯れた部分まで葉っぱそっくり。 高次元の適応度地形には、局所ピーク(丘)より鞍部(峠)の方が圧倒的に多いのではないかと思う。 いわゆる「次元の呪…

なぜ外人は同じ顔に見えるのか

『固有顔(eigen-face)』というものがある。コンピュータで顔画像を処理し、個人を同定しようとする技法のひとつ。 本質的には「平均顔モデル」からの乖離を測定する技術だと理解している。 任意の画像から顔が映っている部分を切り出し*1、拡大縮小して、例…

マルサスはぬるい件

前エントリで言及したマルサスの『人口論』について: 歴史的に見ると、中国の人口は、常に世界最大級の規模を維持し、周辺世界との人口の流出・流入の比率が少なく、また人口増加と人口崩壊が周期的におとずれたという特徴があるそうな。 前漢末期(紀元前…

理系と文系?

以下は、おいらの巡回ブログのひとつ「wrong, rogue and log」のエントリからの抜粋 (略) それを文科系に見せたところ、何を書いているかワケがわからないと言われる。しかし、こちらはこんなにロジックが明らかなのにどうしてそれが理解できないのかがワ…

誰でも写実的な絵を描くことができるということ

はてぶ経由で2chのまとめサイト「どんなにへたくそでも一日後には絵が上手くなる方法」を読んで刺激を受けたので書いてみる。おいらが絵に目覚めたのは小学校4年の時。 担任の先生が多分美術教育に造詣の深い先生だったみたいで*1、図工の時間にクロッキー…

ヒトゲノムWiki

『幻影随想』というブログで以前『ヒトゲノムWikiが出来ます』というエントリに、以下のようなコメントを書き込ませてもらった事があるんだけど: へー、2万5千しかないんですか、遺伝子。非コード領域(=調節因子?)の重要性の認識がだんだん大きくなって…

はしかと狂牛病とこんにゃくゼリー

『ワクチンが足りない』―日経ビジネスオンライン―新型インフルエンザウイルス(H1N1型)がらみのニュースでワクチン供給が間に合わないという記事が出てますね。 日本でも感染予防が急務だ。だが“武器”であるワクチンの供給不足が大きな問題として浮上してい…

地球にやさしい

結構遅くまで残業して、帰り際、振り返ればオフィス・ビルの窓の半分は明かりが煌々とついている。 ああ、がんばってる人が多いなあとは思ってみても、居残っている人員は昼間の半分よりははるかに少ないだろう。恐竜が滅びた有名な白亜紀末の大量絶滅では全…

量子もつれが相対論を脅かす

…という記事が日経サイエンスの今月号に載っている。 内容的には、EPRパラドックスから主張される非局所性が特殊相対論と矛盾するって事なんだと思うけど。 これって単純に多世界解釈で良いんではないんだろうか? ここで主張されているように実在論か局所性…

脳のわりと根源的機能。

本を読みながら長風呂していて、ふと思った。 私は、今、文字を追う事をほとんど意識せずに本の内容を読んでいるなぁと。 我に返ってみれば、紙の上に無数に並んだ大量の符号。 ゲシュタルト崩壊? いやいや、そういう事を考えていたわけではない。 人間は生…

素朴なニセ科学批判と素朴な科学信仰

id:finalventさんのところで、「ニセ科学」を巡って面白い議論が行われていた。直接は関係ないけど、この日記のタイトルにしている「科学信仰」という単語がコメント欄の議論の中に出てきてたのでエントリしてみる。 トラックバックでid:lets_skepticさんが…